平成25年度 助成研究の成果発表

1.タイトル:[Research article]

Relationship between Dermal Structural Changes on Ultrasonographic Images and Skin Viscoelasticity in Overweight and Obese Japanese Males
「肥満者の脆弱な皮膚に対する低侵襲皮膚アセスメント方法確立と観察部位の検討 縦断調査」

2.松本 勝氏(金沢大学大学院医学系研究科保健学専攻博士後期課程)

3.結果公表 Scientific Reserch An Academic Publisher

4.掲載URL

http://www.scirp.org/Journal/PaperInformation.aspx?PaperID=69560

5.抄録

日本人の過体重男性においては、真皮エコー強度の低下から真皮構造変化により外力に対して脆弱な皮膚となっている可能性が報告されている。しかしながら、真皮の構造変化により実際に真皮の機能が変化しているかは不明である。本研究の目的は日本人過体重男性、肥満男性において真皮構造パラメータと真皮機能パラメータとの関連を明らかにすることである。
横断的観察研究を日本人男性ボランティアに対して実施した。20-MHzプローブを有する Dermascan C® と18-MHzプローブを有する MylabTM five®を真皮構造の評価のために使用した。各対象者の腹部および大腿部において真皮下層のエコー強度と真皮厚みを測定した。皮膚粘弾性として皮膚変形能(R0)、皮膚弾力性(R2, R7)を測定するためにCutometer® MPA580を使用した。真皮構造パラメータと皮膚粘弾性との相関はピアソンの相関係数、スピアマンの順位相関係数により評価した。 BMI<25kg/m2の普通体重者43名(年齢22-64歳)、25≦BMI<30 kg/m2の過体重者25名(年齢23-64歳)、BMI ≧30 kg/m2の肥満者11名(26-47歳)の、トータル79名の男性ボランティアがリクルートされた。79名全員の腹部、大腿部において、真皮構造パラメータと皮膚粘弾性との間に相関はみられなかった。一方で、過体重者および肥満者36名においては、大腿部の真皮エコー強度とR0との間には有意な負の相関があり(r = -0.456, p < 0.01)、腹部の真皮厚みとR0との間には有意な正の相関があった(r = 0.464, p < 0.01)。過体重者および肥満者において真皮機能パラメータと真皮構造パラメータには有意な相関があった。つまり、真皮機能の低下は肥満に伴う真皮構造の変化により引き起こされている可能性がある。

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