Willにご加入の学生さんへ
学生さんからの事故報告について
ここでは、Willにご加入いただいている学生さんに「どのような場所で、どのような事故が、どの程度」発生しているかを、次表のWillの補償項目別に纏めました。より安全な学生生活を送るために、このデータをご参考にしてください。
Willの補償内容
- 1.傷害(ケガ)の補償=ご自身がケガをした場合
- 2.損害賠償責任の補償=第三者の財物や身体に損害を与えた場合
- 3.感染症り患の見舞金補償=ご自身が感染症にり患した場合
- 4.実習中の検査・予防措置の補償=実習中の感染症の検査・予防措置
- 5.実習中の二次感染の補償=ご自身に起因した二次感染が発生した場合
- 6.共済制度によるその他の補償=前項以外で別途定めた事故が発生した場合
学生さんからの事故報告の状況
年間の事故報告数は、「新型コロナウィルス感染症」の蔓延に大きく左右されています。2020年度は同感染症拡大防止のための行動自粛等により、事故報告も通年を下回りました。しかし、いわゆるオミクロン株の出現により報告件数は大幅に増加し、2023年度も減少はしているものの高止まり状況にあります。
(事故報告ベース:単位=件)
2023年度の事故発生総数
= 9,978件
事故別報告件数の年次推移
学生さんからの傷害事故報告の状況
Willのケガの補償は、免責日(保険金をお支払いしない期間)が無く、入通院1日目から保険金が支払われます。また、1日~5日目までの報告が圧倒的に多い(全体の56%)ため、お支払いする保険金の入通院日額を高く設定し、短期間の入通院でも手厚い補償が受けられます。
(事故報告ベース:単位=件)
2023年度の傷害事故発生総数
= 2,519件
傷害事故の年次推移は、2020年度の活動自粛を受け大きく減少しました。その後はやや増加してはいるものの、年間約2,500件程度に収まっています。2023年度に傷害事故が発生した時間帯は、体育関連と自転車での移動中が多く、全体の1/3程度を占めています。
学生さんに起因した損害賠償事故の状況
損害賠償事故の年次推移は、年間1,500件を中心にして増減するパターンを繰り返しています。その内訳は2023年度にあるように、圧倒的に対物事故が多いく、中でも、学校や実習先の器具備品や受託物(預かり物)が多くを占めており、より細心に使用することで防げる事故も多いと思われます。ただ、数的には少ないものの、対人事故が発生した場合は示談等による解決に時間を要する事例が多く、充分な注意が求められます。
(事故報告ベース:単位=件)
2023年度の損害賠償事故発生総数
= 1,180件
学生さんに発生した感染症り患の状況
感染症り患の年次推移は、新型コロナウィルス感染症の感染が拡大した2021年度、2022年度が突出しており、この両年の報告数は当会が過去に経験したことのない多さです。通常は2023年度のように、インフルエンザが流行した年はインフルエンザのり患がその殆どを占める傾向にあります。インフルエンザの流行が報告数全体を左右し、今後もこの傾向が続くと思われます。
(事故報告ベース:単位=件)
2023年度の感染症り患の発生件数
= 1,180件
2023年度感染症り患内訳
新型コロナ | 25 |
---|---|
インフルエンザ | 5,617 |
感染性胃腸炎 | 105 |
A型溶結性胃腸炎 | 22 |
流行性角結膜炎 | 105 |
マイコプラズマ | 22 |
その他 | 41 |
合計 | 5,843 |
2023年度から新型コロナウイルス感染症に対する見舞金が、入院した場合(通院・自宅待機は対象外)のみ補償と変更されました。
このため、2023年度の報告件数は、新型コロナウイルス感染症のり患状況を示すものではありません。
学生さんに発生した検査・予防措置の状況
実習中における感染症の検査・予防措置の報告件数は、やはりインフルエンザや新型コロナウィルス感染症の流行状況に大きく左右されています。2019年度はインフルエンザ、2020年度、2021年度、2022年度は新型コロナウィルス感染症、2023年度はインフルエンザの流行に伴って発生した、検査・予防措置の件数です。この補償は、実習中の二次感染防止に有力な措置ですので、感染した懸念のある場合には、積極的に活用してください。
(事故報告ベース:単位=件)
2023年度の検査・予防措置の発生総数
= 270件
学生さんに起因した二次感染事故の発生状況
実習中の二次感染事故は、他の事故と比べると発生件数は大きく下回っています。ただ、実習中に二次感染事故が発生すると、実習先施設との関係に重大な影響をもたらすことが少なくありません。実際に、二次感染事故の発生により実習の受け入れを断られるような事例もあり、養成施設のカリキュラム全体に大きな支障をもたらすので、体調管理などに充分な注意を払う必要があります。二次感染事故の発生年次推移は、インフルエンザやコロナウィルス感染症のり患状況とほぼ同様な傾向を示しています。また、二次感染事故が発生した実習先施設は、2023年度に見られるように、その殆どが病院と介護・福祉施設が占めています。
(事故報告ベース:単位=件)
2023年度の二次感染事故発生総数
= 23件
二次感染事故の発生件数の年次推移
学生さんに発生した共済制度によるその他の補償の発生状況
感染症り患以外の共済制度による補償を、項目別に纏めました。発生件数の年次推移を見ると、項目別の報告件は年度による変動なく推移しています。各年度で多いのは「賠償保険の対象でない賠償事故」が発生した場合と、「実習中などで学生さんが予期せぬ損害を受け、相手方に損害を請求できない事故」が発生した場合が多くを占めています。この補償の報告件数は賠償事故などの1/10程度ですが、共済制度が学生生活の全般にわたりきめ細かくサポートしている状況が読みと取れます。
(事故報告ベース:単位=件)
2023年度のその他の補償報告件数
= 143件
*2023年度から「共済制度によるその他の補償」の補償内容を変更しました。棒グラフは、変更前のものです。